
★芦浜紹介
芦浜は三重県の小さな浜だ。伊勢から南西の方角に位置し、ちょうど志摩半島南側の付け根にあたる。もよりの国鉄の線路・紀勢本線は志摩半島の南側は通らずに延びているため、観光地化からまぬがれている。
芦浜は長さ500mほどの浜で、その背は姫越山がそびえている。その両側も海にきりたつ絶壁になっており、浜へ通る車道はなく、山道を越えていくか、海から舟で降り立つしかたどり着く道はない。
この浜では、毎年アカウミガメの上陸が確認されている。
また、浜と姫越山の間には芦浜池が横たわる。海跡湖であるこの池には、希少種はなまつめの群落が見られる。
1963年暮れより、この芦浜に原子力発電所を建設する計画が持ち上がった。芦浜の東側の南島町では当初より一貫してこれに反対しつづけてきた。西側の錦町でも住民投票条例が成立するなど人々がはっきりと反対の意志をもつことが明確になっている。
しかし、今なお、建設計画は破棄されておらず芦浜は悪魔の手のひらにある。
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